リオ+20という言葉を初めて聞いた方へ。
この特集では2012年6月20日から22日にかけて開催されるリオ+20について総力取材していきます。毎週月曜日と金曜日に更新します。【1時間目】は「リオ+20とは何か」というテーマで全体概要について、【2時間目】はリオ+20に向けての日本国内での動きをご紹介しました。【3時間目】は地球サミット2012JAPAN代表の佐藤正弘さんのインタビュー記事を掲載しました。【4時間目】はセヴァン・スズキさんの伝説的スピーチを紹介しました。【5時間目】は、植民地政策によって被害に合ったルワンダを例にして、過去に犯してきた誤ちについて紹介しました。

【6時間目】の今回は、1992年から2012年の20年間での地球環境の変化(第3部)ということで、2000年代に起きた争いの中から一つ紹介します。



■イラク戦争

2003年3月20日より、「イラクの自由作戦」の名の下にアメリカ合衆国が主体となってイラクに侵攻した戦争です。

この戦争の背景には、イラク武装解除問題の進展義務違反がありました。イラクの大量破壊兵器の保持を疑ったことが原因で起きたこの戦争では、4万人を超す死傷者が出ました。

正規軍どうしでの戦闘は2003年中に終了し、同年5月には(当時)アメリカ合衆国大統領のブッシュ氏より「大規模戦闘終結宣言」が出されました。しかし、戦争後のイラク国内での治安が悪化して、イラク国内では紛争が起きました。

紛争は続き、2010年9月11日にようやく、イラク単独での治安維持に向けた「新しい夜明け作戦」が始まりました。そして、2011年12月14日、米軍の安全撤収によってオバマ大統領が改めてイラク戦争の終結を宣言しました。

戦争というのは、終結したあとにも、治安維持のためにかなりの時間がかかります。また、この戦争に出兵した兵士たちはPTSDにかかっていたり、何かしらの後遺症を起こしているケースが多いそうです。残された家族の心境は計り知れません。

過去に起きたことは変えられませんが、彼らの想いを犠牲にしてはいけないと思います。

また、当時の状況などを知れる映画もあります。
マイケル・ムーア監督の「華氏911」です。アメリカ同時多発テロ事件を巡り、ブッシュ政権への対応を批判する内容を含むドキュメンタリー映画です。

多様な角度から、当時のブッシュ政権を捉えています。

http://www.youtube.com/watch?v=me01GoGbsJg


これで、【6時間目】の、1992年から2012年までの20年間での環境の変化(第三部)を終わります。次回は、5月2日(水)に更新します。ぜひ、楽しみにお待ち下さい。

*ここで紹介したことは、20年間で起きた事件の一例です。この他にも、多くの重要な事件が発生してきたと、編集部では理解しています。今回は、編集部の判断として取り上げました。ご了承ください。