4日、映画配給会社アップリンクのTPP映画祭(6月1日~5日開催)の目玉作品である同映画のプレミア上映会に参加した。


この映画は、遺伝子組み換え作物や農薬の巨大なグローバル企業「モンサント社」の1世紀に渡るビジネスの歴史をPCB、大豆、綿花に絞りつつ、インターネットで公開されている膨大な同社関連の情報の中から、一つ一つピックアップしては、関係者へのインタビューを通してジャーナリスティックに真実を追求する。

そこから同社の事業戦略が産み出す、未来の農や食への影響とは何なのか、どんな変化が起きるのか、そのヒントを掴む事が出来るのでは。

この映画は2008年、カナダ国立映画制作庁とアルテフランスの共同製作で、監督はマリー=モニク・ロバン。
この映画は日本では同社の配給により9月上旬公開だが、TPP映画祭の中でのプレミア上映では、多くの食や健康、環境問題やフェアトレードに関心を持った方々が参加し、ただ満員なだけではなく、参加者からの熱い発言が多く、通常見慣れない光景が続いた。

これは温暖化、原発、遺伝子組み換えのような人為的な行為が、結局は世の中に何をもたらすのか、あらかじめ注目しておくことが欠かせないと(4日のトークゲストのマエキタミヤコさんも語っていたが)、多くの人たちがそのことに気付いている証拠ではないか。

更にその機会を増やすために、同社では劇場だけでなく自主上映の機会を広げることを考えているとの事。詳細は決定次第お知らせする。