両者は「エシカル・ソーシャルなモノづくり」に関して5つのポイントを提示した。
1、世の中にまだ、ないものをつくる
ソーシャルな影響力を獲得するには、世の中にないものでなくてはならない。その為には、現場を知らなくてはいけない。マザーハウスの山口絵理子代表取締役も年間の3割は工場がある、バングラディシュにいる。
2、お客さんの要望を聞きすぎない
声を聞きすぎると、いいモノはできない。できないことは、できないと伝えることが大切。隠すことは問題。
3、エモーションをデザインする
プロダクトを通してお客さんの気持ちをわくわくさせる工夫が必要。わくわくしたお客さんの声を作り手にも伝えて、作り手のモチベーションを高めることも大切。
4、買うときは、リアルと夢がつながったとき
モノが溢れている時代、買わない理由はすぐに見つけられる。リアルなニーズを吸い取り、それに応えること。
5、お客さんとともにストーリーが作れるか
社会貢献がかっこいいと思われる時代。ストーリーが可視化されたモノを作れるメーカーが生き残る。
山崎氏はソーシャルメディアが発達した現代、主人公が個人になっていると捉えている。「お客さんも、販売員も、作り手も個人で発信できる。これからはそれらの情報を一つに集約するプラットホームが必要。それぞれの声を伝え合えば、いい効果を生み出せる」と話した。
細田氏も、「ソーシャルメディアで伝え合うことが可能になっている時代。様々なセクターと対話するツールは揃っているので、隠し合うのではなく知恵と勇気を出してお互いの意見を交わし合ってほしい」と述べた。(オルタナS副編集長=池田真隆)
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