クローゼットに眠っている、あまり着ていない服。今、そうした衣類を東北の女の子に送る取り組みが広まっている。その名もShare BOX PROJECT。
代表の望月さん(26)は仙台出身。震災後、地元の友人から「友達に服を提供してほしい」と頼まれた。知人に声をかけてみると軽トラック2台分の服が集まった。しかしその中で着たいと思えるものはほとんどなく、友人の好みに合わせて組み合わせた一式が一番喜ばれた。
この経験から望月さんは、男性よりも女性の方が「買ったけどほとんど着てない、けどかわいい服」を持っている点に着目し、Share BOX PROJECTの構想を練った。その仕組みはとってもシンプルだ。
まず洋服を送りたい人はホームページから問い合わせ、指定された場所に送る。一方、洋服が欲しい人はメールで応募し、その際に登録された服の趣味やサイズをもとにスタイリストやショップスタッフなど“おしゃれのプロ”たちがコーディネートを考える。こうして完成したShare BOXは応募者の自宅へ届けられる。
先月の一か月間で200件以上の衣類寄付の申し出と、70件近くの応募があった。スタッフは皆、仕事の合間にボランティアで作業を行っているため発送スピードが追いつかない状況だが、これまでに30人以上のもとへ送られた。
「被災者」=必要最低限の生活ができればいい人達、ではない。女の子はいつだっておしゃれでいたいし、それは東北の女の子も同じ。こんな時だからこそ、おしゃれをして元気を出してほしい。そのお手伝いをしてみませんか?
■Share BOX PROJECT
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