時は共生社会。互いの資源を見せ合い、補完していく社会となり、個々の強みが求められる時代になった。つまり、学生時代になにをするかが未来の自分を大きく左右する時代になった、とも言えるだろう。

村・留学プロジェクト総括の松榮秀士さん


強み、自主性、創造性などが得られるプロジェクトが9月中旬始動する。

<村・留学プロジェクト>
豊かな自然とそこに寄り添って生きる人々が残る京都府南山城村をフィールドに、大学生が自然と調和した豊かな暮らしのあり方を学び、実践しながら、それぞれがこれからの社会のあり方を思い描き、行動していくための力を養う。

日程:9月8日から9月16日(全9日間、前後の会議を除く)
値段:27000円(詳細内訳はサイトまで)
参加対象者:
□これからの社会や暮らしのあり方を探求し、新しい視点やネットワーク作りをしたい方
□社会に前向きな変化を生み出すプロジェクト・仕事をしていきたい方
□日本の自然や伝統・知恵を学び、その活かし方を考えてみたい方
□地域に眠る資源を活かして活動したい方
□自然と調和した暮らし・仕事を形にしてみたい方
□自分の役割(仕事)を形にしてみたい方

プロジェクトの強み:
フィールドが出来上がってるところ。
村と学生、互いが求め合っている状態から始められるので、スタートしやすく、0から1の体験が出来ます。

<プロジェクト総括 松榮秀士 インタビュー>

——プロジェクトを提供する時に意識している視点はなんでしょうか。

松榮:三つあって、一つ目は地域。住んでる人たちと仲良くなって、その人たちが求めていることをやる。二つ目は共育。学生は学びたい生き物だよね。だから、企画を作る人も、それを体験する人も学べる場所にしたい。三つ目はアート。感動するもの、心で気づくこと全てがアートだと思う。その要素を入れ込む。プロジェクトに参加してくれた人にはこの三つを体験してもらおうと、試行錯誤しています。

——では、この村・留学プロジェクトにおいて意識している視点はなんでしょうか。

松榮:時間の流れ。村の手伝いは、村の人に教わりながら出来るから受身の活動だよね。けど、このプロジェクトでは学生の成長のためにやりたいから、学生が主体的に活動できる時間を作るようにしている。たとえば、村カフェ、村バーの運営とか。で、夜の時間は村の教授などに来てもらって勉強会。やりながら学べるから吸収量が違うんだよね。そんなことができるのが、このプロジェクトの強みやな。

——具体的にどんなことをするのですか。

松榮:暮らしに根付いた知恵や伝統や郷土料理や山仕事、土作りなどに実地で携わる南山城村の方々から学び、暮らしの芸術として伝統、文化をピックアップし、一風変わったガイドマップを作成します。出来たガイドマップは、実際に村の方々に配布しますよ。

——なるほど。では、最後に学生にメッセージをください。

松榮:定常期にある今は、今あるものより良いものを創りだすのが求められているんだよね。だから創造性を持った人材が必要。で、このプロジェクトの話になるけど。田舎には、田舎に住んでる人が気づいていない資源がある。都内の人が気づくであろう、資源の使い方、創造性をこのプロジェクトを通して培ってほしい。(オルタナS特派員=高柳龍太郎)