東日本大震災で被害を受けた岩手県・宮城県・福島県の高校生60人が23日、成田空港から米国へ出発した。この60人は、コカ・コーラ復興支援基金が展開する被災3県の高校生を対象にした「TOMODACHI サマー2012 コカ・コーラホームステイ研修プログラム」の参加者たちである。

壮行会で抱負を話す高校生たち。


同プログラムでは、今年度から3年間で180人の被災地高校生を米国へ派遣する。プログラム参加者は約2週間、米国の文化を体験し、国際社会で求められる異文化理解力を身につける。

渡米直前には壮行会が開催された。ルース駐日米国大使や、日本コカ・コーラ代表取締役社長ダニエル・セイヤー氏から激励のメッセージが高校生に届けられた。
ダニエル・セイヤー氏は、「この機会にしかできない体験や、人々との出会いを存分に堪能してほしい。アメリカはコカ・コーラのふるさと。新しい発見をたくさん持ち帰ってきて、将来を力強く切り拓いてほしい」とメッセージを寄せた。

岩手県立久慈高校3年の滝沢政喜さんは「違う国の文化に触れることで、日本の文化の良さも分かってくると思います。アメリカへのホーム ステイで、たくさんのことを吸収したい」と抱負を話した。(オルタナS副編集長=池田真隆)