3月から毎週金曜日に行われていた首相官邸前デモの呼びかけ人が今週27日の金曜日には呼びかけをしないと発表した。「29日に開催する国会議事堂前でのデモの準備のため」と主催団体の中心メンバーであるミサオ・レッドウルフ氏は話す。

毎週金曜日の夕方には、国会議事堂前では多くの人で溢れかえる


金曜日に行っているデモを呼びかけているのは、首都圏反原発連合。反原発活動を続ける個人やグループが集まりできた団体である。参加者それぞれがリーダーであり平等ということで、一人のリーダーは意図的に置いていない。

同団体の中心メンバーの一人であるミサオ・レッドウルフ氏は、27日のデモ中止について、「スタッフは全員ボランティアで行っている。体力的に限界があると感じた。27日もできればやりたかったが、29日のデモは4月から企画していたものなので、こちらに全力を注ぐべきだと判断した」と話す。

デモ活動の勢いは止まる気配がない。20日のデモ活動では鳩山由紀夫元首相も参加しミサオ氏に、「官邸へこの声が届かずに私も反省している。ぜひ、野田首相に会うべきだ」と賛同の声を届けた。

29日は、さようなら原発1000万人アクションや脱原発世界会議など複数の団体も協力する。日曜日ということもあり、より多くの人が集まることが予想されている。今回こそ、国民の声は届くのか。(オルタナS副編集長=池田真隆)