北海道出身社会人2年目の男性が、同じく北海道出身の友人の片想いを手助けしようとつくったアプリが、技術者やマニアの間で注目されている。

「おきてがみ」と森谷さん 


iPhoneの位置情報サービスを利用して特定の場所に到着したら、あらかじめおかれた手紙がひらくというシンプルな機能でアプリは「おきてがみ」と名付けられた。

開発者は森谷祥大さん(23)。開発のきっかけは、森谷さんの同郷(旭川市)の友人Aさんの経験だ。

昨年、Aさんは大学を卒業、就職のために上京し、住み慣れない土地で仕事も分らず、毎日もがいていた。ある日、自宅に帰宅すると、ちょうど母親から『気楽にやりなさい』とメールが届いた。そのメール一言で、すごく気が楽になったそうだ。

このエピソードから、森谷さんは「同じメッセージでも、読む場所やタイミングで読み手の受け取り方が大きく違う」と気が付いた。

ちょうどそのころ、Aさんが片想いで悩んでいたため、彼の恋愛をサポートしようと、メッセージの届け方を工夫した「メッセンジャーアプリ」を企画することになった。

森谷さんは、勤務先の社内起業家コンペにこのアプリで挑戦したところ見事優勝、同期入社のパートナーと開発に着手した。

「おきてがみ」という名の通り、所定の位置に手紙を置くことを模した機能がメインとなっている。相手が札幌駅に行けばメッセージが伝わるようにしたり、夫がスーパーに着くと「買物メモ」が相手に届いたり。

通常のリマインダー機能とも違い、アプリをインストールしている人にはメッセージを送ることができるため、本人以外に、場所に連動したリマインドができる仕組みだ。

ただし、ここはやはり開発当初の意図どおり、「今日はお疲れさま」「いつもありがとう」といったメッセージで片想いの相手との距離を縮めることに使ってもらいたい。ちょっとした心遣いと、さりげないサプライズをあの人に届けてみてはいかがだろうか?

あまり親密ではない相手が自宅に着くやいなや、「お疲れさま」などのメッセージが届くと、逆に気味悪がられたりする可能性もある。そこは、人間関係によって、節度をもって使って欲しいと開発者の森谷さんは話している。(オルタナ北海道支局長=横山光紀)


・「おきてがみ」 オフィシャルページ
http://okitega.me/
・「おきてがみ」 フェイスブックページ
http://www.facebook.com/Okitegami?ref=hl
・「おきてがみ」 コマーシャル動画
http://youtu.be/QH3Lc4SICqk