NPO法人ビーグッドカフェ(東京都世田谷区、以下ビーグッドカフェ)が主催する「VISIONS2012 知るフォーラム」が9月15日(土)に東京・パソナグループ本部(於大手町)で開催された。会場には地域活性化に関心の高い人々を中心に150名近くが参加した。

高齢化地域を天然芸術と地域通貨で繋がりある街に変えた豪傑 JUN氏


VISIONSとは、同NPOが2011年よりスタートした元気で持続可能な日本を応援するためのプロジェクト。地域コミュニティを活性化させた「豪傑」の生き方やノウハウを共有するフォーラムを開催し、地域の特性を活かした事業やソーシャルビジネスにチャレンジする若者をつなげ、日本全体の復興を目指す。

「知るフォーラム」では、日本全国で農業、アート、行政などさまざまな切り口で、画期的な地域活性化を成し遂げた6組の豪傑による講演が行なわれた。

「上山棚田応援団」の10名以上もの若者を率いてやってきた西口氏は野焼きという型破りな方法で8300枚もの棚田を復活させた「豪傑」。エネルギッシュなプレゼンで会場はいきなり盛り上がった。その他にも、高齢化のすすむ地域コミュニティをアートや地域通過で復活させたJUN氏や、人口600人の限界集落で、農村起業の視点から企業と連携し地域活性化に取り組む曽根原氏などの講演が続き、参加者は豪傑たちのユニークなアイデアや活動からたくさんの刺激やヒントを得たようだ。

豪傑による講演終了には、参加者との「対話タイム」やワークショップも開かれ、豪傑たちとより近い距離で、講演では聞けなかった質問や日ごろの活動の悩みなどを率直に豪傑たちにぶつけた。また、全プログラム終了後に開催された「大交流会」にも多くの参加があり、会場は大いに盛り上がった。

豪傑たちと参加者によるディスカッション


今回の主役は講演をした豪傑ではなく、会場に赴いた参加者であると同NPO法人代表のシキタ氏は言う。VISIONSに参加し、実際にアクションを起こして、新たな豪傑が誕生することがシキタ氏の願いである。

10月下旬~11月には、豪傑が実際に活性化した現場を訪れ、地域活性化への理解を深め、同じように取り組む人々の人脈作りを目指す「学ぶツアー」が開催される。フォーラムに足を運べなかった人も参加し、「豪傑」への一歩を踏み出してみてはどうだろうか?(オルタナS特派員=高橋一彰)


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