3・11を忘れないために8名の漫画家が特別に描き下ろす読み切りシリーズが、小学館の漫画誌3誌で始まった。
これは、細野不二彦さん自身が「自分たちの作品(ヒーロー)で復興を支援できないか」と提案した作家主導による「ヒーローズ・カムバック」という企画だ。
その第1弾として、細野さんの名作『ギャラリーフェイク特別篇』(前篇・後篇)は既に『スピリッツ』に発表された。第2弾では、同誌49号(11月4日頃発売予定)にゆうきまさみさんの『究極超人あ~る』が掲載される。
その後も、『少年サンデー』に高橋留美子さん、藤田和日郎さん、椎名高志さん、荒川弘さん、『ゲッサン』に島本和彦さん+石森プロ、『スピリッツ』に吉田戦車さんが続々と新作を発表予定という。
これらの描き下ろし作品は来春3月中旬を目標に1冊の単行本に収録されて発売され、必要経費を除くすべての収益と印税は復興支援団体へ寄付される。
本業を通じて社会貢献をする動きは企業のCSRでは増えてきたが、それは同時代の空気として漫画業界にも及んでいるようだ。(今一生)
・『スピリッツ』