ゴーヤの種を蒔いてから、1週間経った。まずは驚くべき成長のスピードをご覧いただきたい。

 

 

青々と葉が生い茂っている。最近暑い日が続いたとはいえ、植物の成長の早さには目をみはるものがある。来週には、もう緑のカーテンが完成しそうな勢いだ。この連載も役目を終えるだろう。

と、ここまでは冗談である。
実際には、まだ芽が出たところだ。予想以上に発芽率が高く、小さなゴーヤの葉が隙間なく顔を出している。もうひとつ、プランターを買うべきか。

 

 

 

私は早起きが苦手で、水やりはもっぱら夜だ。仕事から帰ってきて夕飯を食べたあと、ゴーヤのことを思い出す。毎晩水をあげていると、ペットを飼っているような気さえする。ゴーヤは私に話しかけてはくれないが、知らないうちに成長しているのを見ると育て甲斐があるというものだ。
最近は、周囲に小さなハエが集まっているのが気になる。青葉の匂いに惹かれて来るのだろうか。小さな芽でも、ゴーヤの苦々しい香りを感じる。三つ子の魂百までと言ったところか。
来週がますます楽しみになる。そうだ、週末には園芸コーナーに立ち寄ってみよう。
(つづく)