「だって今の自分だから出会えた人や経験が多く、それが今の自分を作っているから」と。

運営者の明治大学横田ゼミに所属する上原美月さんは言う。
「今回のヒューマンライブラリーが、マイノリティと呼ばれる人たちと関わる初めてのことだったからこそ、最初は固定観念があった。しかし、関わり合うにつれて当事者の人たちは特徴=個性として捉えている人が多いと感じ、一人ひとりの個性に触れる中で見方が変わった」

一人ひとりの多様性を読むヒューマンライブラリー。この社会において「本」と「読者」の違いを隔てるものはなんなのであろうか。

「一人ひとり違う人間である」そんな「あたりまえ」が浸透し、全員が「本」として自身の違いに胸を張り、その違いを全員が「読者」として受容する社会になることを願う。(オルタナS編集部員=藥師実芳)


明治大学日本学部横田ゼミナール

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