生駒さんがピープル・ツリーに出合ったのは、マリ・クレールの編集長を務めていた2006年ごろ。それまでのフェアトレードやオーガニックに対する地味な印象ががらりと変わり、時代の変化を感じたという。
ピープル・ツリーは近年、エマ・ワトソンやツモリ・チサト、オーラ・カイリーなど有名デザイナーやセレブリティとのコラボレーションに力を入れている。2013―14年秋冬シーズンでは、英国出身の世界的デザイナー、ザンドラ・ローズとのコレクションを発表する予定だ。
生駒さんは「フェアトレードファッションはよりファッショナブルに進化している。エシカルを21世紀に必要な政策ビジョンの一つに掲げ、政府、メディア、教育機関が一体となって『エシカルシフト』を進めていかなければ」と話す。
■生産者支える「50%前払い」に苦労も