今月25日、ララ州ウリバナ刑務所内で受刑者が起こした暴動事件では58人の死者120人の負傷者が出た。ベネズエラの刑務所では受刑者が武器や麻薬を所持していることもざらである。今回は武器類摘発に抵抗しての暴動だということだ。

事件以降、死者や負傷者の画像がインターネットに出回っている。「この写真見た?」といって友人が私に見せてきた写真は思わず目を逸らさずにはいられないものだった。

しかし、同じ写真を見た子供は無反応。あまりにもこういった画像に慣れてしまっているのか、それとも現実のものとして認識できていないのだろうか。

慣れというものは恐ろしい。多くの国民が犯罪にすら慣れてしまっているようだ。「治安の悪さはどこにでもあることだから」と諦めたようにいう国民。しかし、度の過ぎた寛容さは、結果的に問題解決を後回しにしているだけのように見える。(オルタナSベネズエラ支局特派員=長谷川香菜子)


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