本書では、先述したようにHASUNAが誕生するまでの話が語られており、白木氏自身がどのような道を歩み、どんな出逢いを経て、エシカルジュエリーブランドを創ろうと思ったのかを知ることができる。

また、HASUNAの作品を写真で見ることができ、どのような想いを込めて創られたのかを、本書で詳しく語っている。

美しいエシカルな素材があると聞くと、現地まで赴いていた白木氏。訪れた国は、数十か国にも及ぶという。白木氏の旅の話も写真とともに収録されている。世界を駆けめぐり、想いを形にした白木氏の熱意を存分に感じることができる。

「援助」によって問題を解決することへの限界を感じた白木氏が描いたものは、「『世界を助ける』のではなく、『世界といっしょに、輝く』」だった。「愛や美を象徴するジュエリーだからこそ、搾取や環境破壊のない、クリーンなものであるように」というHASUNAの想いは、多くの人の共感を呼んでいる。

南青山本店をオープンさせてから、来月で2年が経つ。その記念にもふさわしく、来月には伊勢丹新宿本店1Fに常設ショップをオープンする。

1 2 3 4