本書の最後の章で語られる、「HASUNAから明日へ」には、白木氏の世界を見とおした壮大なプランが描かれている。最初の章から読み進めた人には、それらは「夢」ではなく、近い将来に形となる「目標」なのだと感じるだろう。

そう感じさせるのは、HASUNAが誕生に至ったのは、白木氏の「世界を変えたい」という強い想いと、揺らぎない決意、そしてそれに伴う行動力があったからだと、本書を通して知るからである。

エシカルジュエリーを知らない人にとっても、心を大きく揺さぶられる一冊。本を閉じたあとに、あなたは何を感じるだろうか。(オルタナS編集部員=大森清香)


「世界と、いっしょに輝く-エシカルジュエリーブランドHASUNAの仕事」(ナナロク社)
著者 白木夏子/聞き手 アーツ・アドミニストレーター 生駒尚美
税込み 1680円
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