Facebookを通じて10代、20代の若者から震災後の日本の未来のアイデアを募集し、解決策をデザインする場が立ち上がった。NTTデータと野村総合研究所が運営する「日本を創り継ぐプロジェクト」だ。7日から「震災後の未来をこう変えたい、こう創りたい」という想い・アイデアの動画を若者から募集している。
「クリエイティブな人材を育て、それを実践する場を創ろうと震災前に発表した。震災後、若い人たちに新しい将来の姿を考えていただく場にしようと、このプロジェクトを立ち上げた」と寺田氏(野村総合研究所コンサルティング事業本部)は経緯を語った。
プロジェクトの流れはこうだ。
まず、7月7日~7月17日の期間に16~25歳の若者からFacebookを通じて、動画で「震災後の未来をこう変えたい、こう創りたい」という想いやアイデアを募集する。その後、Facebookの「いいね!」ボタンを利用して、動画に対する投票をユーザーから受け付ける。
次に、最大100名の「いいね!」獲得上位者は、8月8日(月)~12日(金)までの5日間、都内近郊での合宿に参加する。合宿では、会場で出会った人同士でチームを組み、「震災後の幸せな未来」を創るための事業プランをデザインする。合宿での議論の経過はFacebookで随時公開され、ユーザーからの反応をみながら進められる。最終日のプレゼンで優秀な事業プランに選ばれた最大20名が最終ステージへ進む。
最後は、8月21日(日)~25日(木)までの5日間、仙台での合宿へ参加し、フィールドワークを通じてアイデアを実現可能なものに落とし込む。最終日には、審査員に元岩手県知事の増田寛也氏 (野村総合研究所顧問)やソーシャルベンチャー・パートナーズ東京の伊藤健氏、NTTデータの山下徹社長、野村総合研究所の藤沼彰久会長ら有識者を迎え、事業プランのプレゼンを行う。優秀な事業プランについては、プロからの様々な形での支援も検討しているという。
震災を経て、これからの時代を生きていくのは若者たちだ。持続可能な日本の未来を、ソーシャルメディアを使いながら描いていくこの取り組みに注目したい。(オルタナS 猪鹿倉陽子)
日本を創り継ぐプロジェクトホームページ
http://www.shin-shakai.com/fcd2011/
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