SoLaBoの鈴木代表


——テーマを社会貢献に設定し、企業から学生まで集めてのワークショップでは、「ソーシャルデザイン」という言葉が喧伝されています。鈴木さんが考える、ソーシャルデザインとはどのようなことでしょうか。

鈴木:新しいことを生み出すというよりも、今あるものを、時代に合った適切な場所に置くことです。

——例えば、今の時代にあるべき場所にはない問題は何だと思いますか。

鈴木:つながりではないでしょうか。多くの人が社会に出ると、家と企業の往復で一日を終えてしまいます。つながりたいと思っているのに、時間や場所がなく仲間を作れていません。ここでコミュニティーを作り、この問題を解決していきたいです。

——ソラボに集まってくる人たちは、「仕事ではできないところに働きかけたい」、「一人だけではできないことをしたい」、「自分の能力を高めたい」など、動機がばらばらです。このコミュニティーをマネジメントするのは大変そうです。

鈴木:どうしたら人が集まるのかには教科書はないと思っています。主催する人たちが、どれだけ居心地がいい環境を作れるかではないでしょうか。

究極、コミュニティー活動は対個人の関係なので、お互いの接点を見つけなければいけません。

社会貢献をテーマに集まるコミュニティーでも、実は、社会貢献に関心がない人が集まっていることもあります。

集まってくれた人に興味を持って、ちゃんと話を聞くことが大切です。語り合える仲間がいる場所には、自然とたくさんの人が集まってくるのです。


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