私は、福井健といいます。現在、大学を休学し、島根県津和野町で働いています。
「50年後の日本を想像してみる」
人口が１億人を下回り、若者が居ない超高齢社会。昔あった笑い声も消え、活気のあるコミュニティーすらなくなり始めている色のない町。そう遠くない未来の日本の話である。
同時に今の日本にも、この「50年後の日本」を象徴している地域がある。そのような地域で、大学生が本気で社会を変えるという取り組みを行おうとしているのが私が所属するFounding Baseである。FBは、東京で意欲のある学生を募集し、彼らに「町長付」というポストを用意する、ただし、休学して現地の役場で活動する、という条件付きで。
私はこの制度を利用し、FBの一期生として津和野町にやってきた。大学ではできない、「学び」のために。机の上、Macの中、本の１ページにはない、現場にしかない「何か」を求めて。
津和野町で取り組んでいることは、統廃合の危機に瀕している県立高校の魅力化事業である。年々子どもが減っている町で、なんとか素敵な高校にして、町内外問わず入学者を募集し、「将来のために町が育てるべき人財」を育む高校にしようと日々活動している。
今年一年活動してきて、見えてきたものがある。私には活力や意欲はあっても、経験やノウハウが足りていない。そこで、次年度からは東京や世界各地から専門性を持つ大人を津和野に招いて一緒に活動することになった。
Founding Baseは地域に必要なリソースがすべて集まる基地。Founding Baseはドキドキ・ワクワク感が具現化する基地。この基地に集まる多彩な人たちと共に、次年度は取り組みをさらに加速させていきたいと考えている。
今後は、全国各地で同じような志をもって日々活動している方々ともっと頻繁に情報交換を行いながら、ドキドキ、ワクワクする社会を作っていきたい。
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