なぜ高校生が従業員なのですか。

金子:震災発生当時、日本財団はスタッフが翌日から現地入りして支援活動を行ってきました。最初はドロかきなどの作業が中心でしたが、時間が経ってから石巻の人々が主体的にできるものをと他の事業を模索するようになりました。

そこで若い人々を起用しようということになったのですが石巻に大学は、石巻専修大学しかなく、決して大学生が多いとはいえなかったです。一番世代でウェートを占めているのが高校生だったので、彼らに支援をすることにしました。

高校生の75%が市外に進学しているという現実もあり、将来の人材として石巻で活躍し町に愛着を持って欲しいという思いも込めています。

高校生たちが従業員となる動機はなんですか。

金子:接客を学んだり、社会勉強をしたい、あるいは地元の石巻のために何かしたいという気持ちを持つ人が多いようです。

被災後多くの支援活動が行われましたが高校生が主体となってできるものは少なく、機会が与えられていませんでした。そこで高校生が働くカフェをつくることで、彼らの町に還元したいという意欲を汲み取ることができました。

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