銀行の長年に続く不振、上昇傾向のない景気などを背景に、多くのひとたちが「投資」を新たなお金の預け先のひとつとして考え始めている。しかし、投資に関するあらゆる情報は、莫大な資金と経験を持った投資家にしかアクセスがない。一方で、起業家たちは素晴らしいビジネスアイディアを持っていても、裕福な家族や友人の支援がない限り、初期ビジネスの立ち上げ費用を集めるのは非常に難しい。こういった人たちのニーズを結びつけるのが、「Seedrs」のミッションだ。

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——なぜ、始めたのか?

スタートアップビジネスなので、それなりのリスクは伴うが、投資家は10ポンドという小額からでも気軽に投資でき、ビジネスが成功した場合の見返りが比較的大きい。銀行預金や住宅ローンといったお金の使い方に並んで、こういった新しいアイディアがあったら面白いし、起業家たちの助けになると思ったんだ。

Seedrsで主軸として働いている人の大半は元・弁護士、いわゆる法律のエキスパート。その法律家の目線から、「どうすれば投資がもっと簡単に、そして多くのマーケットに届くのか」という思いから始まった。

基本的に、Seedrsが名義株主となるため、例えば投資家が150人いたとしても、起業家が彼らとやり取りする手間をSeedrsが全て請け負う。面倒で専門的な知識を要す、投資家との同意書の作成といったペーパーワークがよい例だ。こういったアイディアは元・弁護士ならではだと思うし、Seedrs自体が資金繰りに苦労をした経験もモチベーションになっている(笑)。

チームメンバー


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