——「Advanced CSR」では、社会に求められている期待に応えようとしていますが、消費者は何を御社に求められていると分析していますか。

川廷:生活者それぞれの幸せの価値観は違いますから、一概には言えませんが、自分たちが心豊かに生きていきたいと望むことに対して、私たちは何ができるのかを考えていきたいですね。

——CSRの理解度は新卒社員にどの程度求めているのですか。

川廷:学校から会社勤めに生活が変わるとき、人生観も大きく変わります。しかし、生態系の中、自然資源の中で、自分たちが生かされているという構図は、社会の中で生活していることに変わりありません。ですから、その意識を変えずに日々の業務をしてほしいと思っています。

特に、最近の若者はソーシャルな意識が高いと思いますので、改めて勉強することでもないのではと思います。生かされているという事実に基づく倫理観や道徳観を持っていれば、企業でCSRという言葉を意識しなくても、もともと持っている感覚や価値観を大切にして、営業でも、総務でも、人事でも、開発でも、与えられた職場で仕事をすれば、良い答えを出せるはずだと期待しています。

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