——御社のCSR活動を取りまとめたポータルサイト「HAKUHODO SOCIAL ACTION」では、「Basic CSR」と「Advanced CSR」の2種類に分けて紹介されています。
川廷:「Basic CSR」では、企業としての基本的な取り組みをまとめています。国際規格であるISO26000の中核主題、グローバルコンパクトの10原則に従って、組織統治や人権、環境など7つの分野での責任を棚卸ししています。
この企業としての基本的な取り組み以外に、広告会社として社会に期待されているものに応えるのが「Advanced CSR」です。
——「Advanced CSR」ではどのようなことをしていて、社員何人が参加しているのでしょうか。
川廷:基本的には社員全員が参加していると考えています。弊社には人材育成の方針として「粒揃いよりも、粒違いであれ」という、一人ひとりの個性を大切にする考え方があります。そのため、社員は取り組むべき社会課題を自ら探し、取り組んでいるケースが多く見られます。そのような自分のナレッジやスキルなどから派生した活動を「Advanced CSR」としてまとめました。
昨年は、社員それぞれがどのような活動をしているかを記載した「HAKUHODO SOCIAL ACTION BOOK」を制作し、博報堂のCSRとは何かを考え、共有するために社員に配布しています。
ポータルサイト「HAKUHODO SOCIAL ACTION」でも、4つの分野で代表的な事例を紹介しています。4つとは、博報堂生活総合研究所などの活動を掲載した「日々の仕事を通じて取り組む」と、NPOの表現支援などを掲載した「クリエイティブの力を活かす」、教育支援などの「教える力を活かす」、社員の個性ある活動を紹介した「一人ひとりの個性で動く」です。