私たち「二枚目の名刺」では、社会人が本業とは別に社会をデザインする2枚目の名刺を持つことで、1枚目でも活躍しながら社会を創っていく、そんな社会を目指して活動しています。

現在のメンバーのバックグラウンド(本職)は、銀行員・官庁職員・弁護士といった硬い業種から、メーカー営業、TVプロデューサー、デザイナー、起業家、、、と多岐に渡り、みんな本当に多忙な毎日の中で貴重な時間を割いて活動に取り組んでいます。

そこで、自分を含めメンバーがどうやって多忙な中、NPOの仕事をうまくこなしているか?について少し考えてみます。

まず第一に、当然のことながら、時間とツールは最大限に有効活用しています。週末だけではどうしても活動の幅が限られたてしまうため、早朝・深夜に集まったりメール・チャット・フェイスブックなどオンラインでコミュニケーションを取ります。

メンバーの中には、赴任先の海外からスカイプで活動に参加する人や、「通勤時間、昼休み、エレベーター待ちの時間も有効活用しています」なんていう強者も。
 
ただし、これを続けるためには、NPO団体として決まりや仕組みだけでなく、各人のやりたいと思う「気持ち」がもっと重要です。

このためには、NPOの活動を通じて自分が興味・やりがいを持てること、楽しんでできることの2つを常に意識しています。

1つ目は、1人ひとりが興味のあることに取り組むこと、アイデアを積極的に提案して実践でき、それを通じて達成感を得られることがとても重要だと思っています。

例えば二枚目の名刺では、メンバー発信のアイデアから企業や大学と連携した新しい活動に発展し、発案メンバーが中心となり精力的に取り組んでいます。

2つ目は、ただ真面目なだけではなく楽しく活動をできる雰囲気をつくることが大事だと思っています。真剣な議論の中でもちょっとした笑いを入れたり、メンバー同士がお互いを大切にしつつ、でも仲良くゆるい会話もできる楽しいコミュニティーをみんなで創っていきたいと思っています。

最後に大事なこととして、自分(たち)だけで全てを抱えて完結しようとしないことだと感じています。個人としてもNPOとしても自分(たち)でできることは非常に限られています。

興味を持ってくれている他のメンバーや外部の人・団体(NPO・企業・大学など含めて)を上手に頼って、一緒にやってもらえるよう工夫をしていくことも重要だと思っています。

同じ興味・関心を持つ人へ活動の幅を広げていくステップとしても、NPOでの仕事への取り組みで大切なことの1つではないでしょうか。

以上まとめると、1.時間とツールをうまく使い倒す、2.興味のあることに楽しんで挑戦する、3.周りを巻き込む、の3つがNPOで楽しくうまく仕事をしていくポイントだと思います。こうして見ると、普通の仕事とあまり変りませんね。(寄稿・NPO二枚目の名刺 皆川朋子)

二枚目の名刺