サイト上では、おばあちゃんの顔写真以外に、それぞれが歩んできた人生年表や趣味などが記載されている。共感を持ったおばあちゃんに連絡を取り、依頼する流れだ。小物類からニット、マフラーなど好きなものをオーダーメイドできる。料金は、2000円から2万円ほどを想定している。

おばあちゃんが作った商品はポストカードとともに、届けられる。もらい手は、商品へのお礼をポストカードで伝えることで、おばあちゃんとのコミュニケーションを取ることができる。将来的には、作り手ともらい手のコミュニケーションを活性化する料理教室などのイベントも開催する予定だという。

高齢者と若者をつなぐ仕組みを考案した背景には、ストーリーの木下育美代表の原体験がある。木下代表の祖父が認知症になってしまい、一時家族からネグレクトされる事態となった。

この様子を見て、「これまでの日本を努力して築いてきた世代なのに、なぜこのような対応しかできないのだろうか」と疑問を抱いたという。周りを見渡しても、高齢者と若者の接点は少なかった。「日本は社会問題として深刻な高齢化があげられていて、一人ひとりがその問題を実感し、考える事が必要不可欠だと思った」と木下代表は話す。

なんとかしてその状況を変える事はできないか、そう思っていたときに出会ったのが、フランス生まれのサービス、「Golden Hook」だった。好きなおばあちゃんにマフラーを編んでもらえる、感謝の気持ちが直接繋げられるサービスである。

「なんてすばらしいサービスだろうと思いました。このサービスなら、関係性の薄い世代同士を、結びつける事ができるのではないか、感謝の気持ちが芽生え、お年寄りに興味を持つきっかけを作る事ができるかもしれない」と、考えたという。そう考えた木下代表は、日本版「Golden Hook」を立ち上げようと決意した。

6月13日までに、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で30万円の活動資金を募集している。サービスの正式ローンチは6月を目指し、現在はサイト上でユーザー登録を受け付けている。(オルタナS副編集長=池田真隆)

キャンプファイヤーで掲載中のプロジェクト
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