「暮らしかた冒険家」として知られる、池田夫妻。ウェブディベロッパーの池田秀紀さんと、写真家の伊藤菜衣子さんは、2011年6月に東京から熊本へと移住。「夫婦会社」として一緒に働く二人の「結婚生活」について話を伺いました。

ウェブサイトを作る仕事を二人で行う熊本での生活は、「お使いのとき以外は、ずっと一緒」と言う二人。そもそも、なぜ東京から熊本に移住したのでしょうか。

菜衣子さんは「環境やエネルギー問題などについて考えたとき、東京の人口過多がどうしても問題となる。それなら、まずは自分たちが東京から離れてみる暮らしも有りじゃないか」と思ったのがきっかけと言います。

熊本での住まいは築100年になる古民家。17年も空き家になっていた家を改築していくなかで、「冒険だと思った」と言う菜衣子さんは、移住して気づいた、食文化や生き方の知恵も多くあると言います。

「どうしたら社会、環境はよくなるだろうと考えていくと、究極は『暮らしかた』だった」と語る二人は、「毎日の暮らしの質を上げることが幸せにつながる」と続けます。二人が掲げる「高品質低空飛行生活」もそのひとつ。

現在の家賃は東京時代の3分の1。一か月にかかる生活コストは、東京での暮らしのときよりもだいぶ減りました。「働き方も暮らし方も、色々な選択肢がある」と話す二人は、一緒に働くことによって、お財布もスケジュールも一緒。それが、二人の行動を自由にし、選択肢を多くしているのだそうです。

二人にとっての「ベスト」を、世間が持つ「当たり前」の枠を越えて行動する姿は、まさに「冒険家」そのものです。(オルタナS編集部員=大森清香)

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