山澤修平さん(33)は、札幌を中心として日々駆け回る若きセールスパーソンだ。スマートデバイスを活用した業務効率向上を企業に提案する仕事をしている。今回、7月14日に開催されるTEDxSapporo2013では、スポンサー探しのチームリーダーとして、持ち前の行動力を発揮するだけではなく、ボランティアスタッフ全体でも、場を盛り上げるムードメーカーとなっている。

「TEDxSapporoは自分にとっての部活動のようなものだ」と山澤さんは語る。事実、何か、汗をかきながら打ち込むことや、発信をすることが好きだったようだ。中高時代には、地元の和太鼓チームに所属し、海外公演の経験をしている。また、学生時代には札幌のコミュニティーFM放送局でパーソナリティも経験した。

山澤修平さん

TEDを知ったきっかけは、有志による「プレゼン勉強会」だ。自分自身のスキルと人脈を広げようと参加した。これまでの経験や、セールスパーソンとしての実績から自身のプレゼンにはそれなりに自信をもっていたが、TEDTalksを知り、このような世界があったのかと衝撃を受けた山澤さんは、ここで出会った仲間と親睦を深めるなかで、TEDxSapporoにかかわることになったという。この活動を通じて、「自分自身の価値を新しく想像したい」と感じたそうだ。

山澤さんが、TEDxSapporoを部活動の様だと語るには他にも理由がある。彼は、社会人になってからしばらく離れていた和太鼓を再開した。こちらも仕事とは関係ない活動だ。日々練習を重ね、仕事で忙しいスケジュールの合間を縫って、北海道内外のイベントに参加している。

そして彼が所属する『札幌タヲ和太皷道場』は、過去のTEDxSapporoでオープニングパフォーマンスを披露した。「仕事以外で打ち込むこと」は、彼にとっての部活動らしい。彼によると、太鼓の活動は体育会系、TEDxSapporoは文化系だそうだ。

自己満足だけでかかわっているだけではない。自分の「部活動」を通じて、札幌市を盛り上げたいという強い思いを抱いている。「『価値あるアイディアを吸収、発散する』というイベントを実際に企画、運営することで札幌市を盛り上げたい。今回は札幌市も後援してくれることとなりました。TEDは、インターネットを通じて世界に発信できる。そして太鼓は和の世界として世界に大きなインパクトを与える。世界に通じるイベントで、札幌をとにかく盛り上げたい」と山澤さんは語る。
 
生まれ育った地域を盛り上げたいという気持ちを表現する形が、社会人の部活動となっている。(オルタナS北海道支局長=横山光紀)

TEDxSapporo公式ページ
http://tedxsapporo.com/

山澤さんもTEDxSapporoで参加したパフォーマンス
http://www.youtube.com/watch?v=yA3SJAlxoKs

山澤さんおすすめのTEDTalks
・デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」
http://www.ted.com/talks/lang/ja/derek_sivers_how_to_start_a_movement.html
・マット・カッツの30日間チャレンジ
http://www.ted.com/talks/lang/ja/matt_cutts_try_something_new_for_30_days.html