12月10日、目黒区のbiotope studioで、宮城県牡鹿郡女川町の女川第一中学校教諭、阿部一彦先生が招かれ、トークイベントが行われた。
津波で流された文房具を全国から集めるため、TwitterやFacebookで呼びかけたという「希望のえんぴつプロジェクト」の話では、「ツイッター?ポッキーか何かですか?」と、始めは全くソーシャルメディアの知識がなかったという阿部先生の話に笑いが起こった。
また、生徒が話していたこととして、こんな息を飲むエピソードも。「昨日、線路の上を通ったら、何か柔らかいものを踏んだ。近所のおじさんの首だった。首だけでも…と、その首をハンカチに包んでそのおじさんの家まで届けた。」
「東京の人ができることは何ですか?」という会場からの質問に対し、阿部先生は「支援の受け入れと、子どもが泣ける場、この2つをコーディネートしてくれる人が必要。」と答えた。
このイベントは、今年8月から始動した「RELATION relayTalk Project」の第3回にあたる。
このプロジェクトは、「今、被災地では何が起こっているのか」「復興に向けて首都圏に住む私たちはどんな手助けができるのか」をみんなで考える場をつくりたいと、ライターの野田幾子さんが主宰。有志のボランティアスタッフによって運営されている。(オルタナS特派員 笠原名々子)
トークイベントだけではなく、ウェブサイトにはイベントレポートや取材記事の記録も。
■RELATION relayTalk Project」の公式サイト