――ココナッツを日本で浸透させるために必要なことは?
水井:元々ココナッツはクッキーやアイスなどのお菓子、食用油、食器洗い洗剤などさまざまな用途があるので、世界的にも高い需要があります。しかし、日本でより浸透させるためには、付加価値を付けて新たな魅力を伝えることが大事だと思います。
現在扱っているオイルやシュガーなどの品質にこだわりながら、今後はその素材の良さを生かした加工食品や化粧品を増やしていきたいと思っています。新たな魅力をお客さまに知ってもらうために今でも環境イベントに出店し、直接ココナッツに触れてもらうことを心掛けています。
――やりがいを感じるのはどんなときですか?
水井:2カ月に1回のペースで支援地域に赴いていますが、バイクや自転車の数が増えているなど、現地の人たちの生活が目に見えて改善しているのを実感したときです。
日本のお客さまに僕たちの商品で喜んでもらい、ココナッツの良さを知ってもらえたときはやりがいを感じます。ココナッツ農家と日本人どちらも幸せになってもらえるWIN=WINの関係を作れることが僕の幸せにもつながっています。
――今後の目標を教えてください。
水井:最終目標はココナッツを通じて地産地消を促進し、フィリピンの人たちが自国の貧困層を支援できる枠組みを作ることです。一方で短期的な目標としては、日本でよりたくさんの人にココナッツの良さを伝えるために、ココナッツ専門のカフェを作りたいと考えています。
ココナッツ製品を味わってもらえる機会を増やし、ココナッツといえばココウェルだと言ってもらえるように頑張ります。