今回、店内に使用した木材は、岩手県大槌町の森林資源を生かして雇用創出と経済復興に取り組むNPO法人吉里吉里国(きりきりこく)から仕入れている。同団体が、大槌町の山を手入れする中で切り出した間伐材や東日本大震災の津波被害を受けた塩害木を使った。
ポップスタンドや商品ディスプレイ用の什器などの木製品全てに岩手県大槌町の杉を使用することで、現地での雇用創出につなげ、環境負荷を軽減した持続可能な店舗を目指す。
同社と吉里吉里国のつながりは、2011年12月にさかのぼる。同社が行うチャリティーキャンペーン「ハッピーシェアプログラム」だ。同キャンペーンでは、対象商品の売上から複数の環境保護団体への助成を行っている。吉里吉里国も助成対象団体の一つだった。
同社チャリティーキャンペーン担当の秋山映美さんは2011年から2013年にかけて4回ほど同団体を訪問している。「訪問するたびに団体が組織基盤を整え、活動を広げ、新しいことにチャレンジしていらっしゃる様子を見て、いつか、寄付や助成とは異なる支援ができれば、と考えるようになった。そのときに思いついたのが、店舗の内装に吉里吉里の木を使うことだった」と経緯を話す。
本日13日には、リニューアルオープンイベントが開かれ、仙台店のスタッフからは、「地元東北のためになるお店になってうれしい」との声が聞かれた。秋山さんは、「木の質感が伝わり、温もりを感じることができる。ぜひ遊びに来てほしい」と呼びかけた。