活気ある時代を知っている店主からは、「こんなんやっても無駄や」と、プロジェクトスタート時には批判的な言葉もあったが、最後には全員が笑顔で受け取ってくれた。「商店街の人たちが前向きな気持ちになってくれたことでまず半歩」。今後はこのピクトグラムを使ったスタンプラリーなど、商店街全体で活性化のために運用していくことが課題だ。「商店街の人たちと一緒に、一歩ずつ丁寧に積み上げていきたい」と2人は話す。

「『この人がいるからこの店で』という、人から買う心地よさを味わってもらいたい。そして、『この店、この商店街があるから、この街に住みたい』と思ってもらいたい。ピクトグラムがそのきっかけになれば」と2人は語る。「今はシャッター通りとなっている商店街も多いが、駅前など立地がいいところも多く、ポテンシャルは高い。この鶴七商店街を皮切りに、今後はこの取り組みを他の商店街にも展開していきたい」という。

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