古瀬さんは、社会問題に関心のある若者たちのことを「ソーシャル世代」と呼ぶ。定義は、「当たり前に、社会のことを考えながらより良くしていくために、自ら行動を起こしている若者たちの世代」だ。

古瀬さんは、社会問題に対して動くことを、「当たり前」とした背景について、「多くの課題がある中で、社会のことを考えて行動するのは当然のこと。硬いなどと言って避けている状況ではない」と話す。

イベント当日のワークショップでは、「社会問題に対して行動するきっかけ」をテーマに話し合われた。ファシリテーターとして参加者の発言を聞いた古瀬さんは、「社会問題に対して動くきっかけは人それぞれ異なる。大切なのは、きっかけを与える側が、どんなきっかけを与えられるのか把握していること」と話した。

「背中で見せることもあれば、思いを伝えることもある。巻き込む側が、きっかけを与える方法を認識し、一人ひとりと向き合っていくことで組織の輪を拡大していける」(古瀬さん)

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