「ジュエリーのデザイン・素材調達・生産・流通過程において、 関わる全ての人の幸せを最大化し、社会や自然への負の影響を 最小限にすることを目指している」と話す。

白木代表は、学生時代に劣悪な環境で働かされる鉱山労働者を見た。まだ小学生くらいの子どもたちが生きるために、素足のままガラスの破片が飛び散る現場で働かされていた。

「日本で育てられたので、不自由なことは少なかったが、途上国の子どもたちと暮らしてみると何をするにしても困難なことが分かった。彼らよりもお金をかけられて育ってきたのに、途上国の子どもたちに何もできないことが悔しかった」と、起業を決意する。

現在、児童労働の被害にあっている子どもは、世界中に1億6000万人ほどいる。7人に1人の割合だ。児童労働や貧困を生み出す原因は、途上国だけでなく、先進国にもある。消費者として、意識するしないにかかわらず、児童労働で作られた商品を購入することが、児童労働を生み出す温床になっているのだ。

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