バリアフリーマップの作成や接客研修を行うミライロ(大阪府・大阪市)の垣内俊哉代表(24)が講師を務めるユニバーサルマナー検定3級の講座が東京(12月11日)と大阪(11月23日)で開催される。3級は事前勉強の必要はなく、検定当日の演習問題に取り組むことで認定される。障がい者や高齢者への知識を身に付けたい人にはおすすめだ。(オルタナS副編集長=池田真隆)

高齢者や障がい者への適切なコミュニケーション方法は、特別な知識や高度な技術を要するものではなく、誰でも身に付けられるもの

ユニバーサルマナーとは、「自分とは違う誰かのことを思いやり、理解する。そして、高齢者や障がい者、さまざまな人の目線で考え、行動する」ことを指す。ユニバーサルマナー検定3級はユニバーサルマナーについて初めて学ぶ入門者向けの資格で、検定を受けたその日に認定される。

今回講師を務める、垣内代表は2009年、立命館大学在学中に友人とミライロを創業した。垣内代表は、先天性の骨形成不全症という難病を抱え、幼少期から車椅子生活を送る。自身の経験から、「さりげないフォロー」が求められていると話す。

垣内代表は、「例えば、車椅子の人が一人で移動していたら、突然後ろから『押しますね』と言ってくる人がいます。しかし、自分一人の力でこげる人もいます。しなければいけないのは、『何かお困りのことはありますか』と聞くことです」と話す。

「車椅子の人は一人ひとり事情が異なるのに、障がい者だからこうだと決めつけてはいけません。まずは、目の前の人に何をしてほしいのか聞くことが必要です。それが、さりげないフォローです」(垣内代表)

検定日には、まず75分間の講義を受け、その後、45分間の演習問題に取り組む。定員は大阪が40人で、東京が50人、受講料は5000円。

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