クリエイター支援施設「クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町」(大阪市)は、大阪国際会議場で11月27日から29日まで開催される「LIVING&DESIGN2013」で、大阪のクリエイターを紹介するユニークな展示を実施する。大阪がクリエイター集積地であることや、ネットワークを活用して成果を生み出していることを広く発信することが狙い。興味を持った来場者が、後日クリエイターにアプローチするためのツールとして、顔写真と連絡先を掲載したリーフレットを配布し、商談や、クリエイター同士のネットワーク拡大につなげる。(オルタナS関西支局長=神崎英徳)

家をテーマにしたメビックのブース(イメージ)

出展テーマは「メビックの家」。パネルは風船を持ったクリエイターの写真とコメントで構成している。クリエイターを「風船」に、クリエイターが集うメビック扇町をオーガンジーの「家」になぞらえ、「お互いの顔が見える関係」であることを表現する演出する。

「大阪で活動しているクリエイターが数多くいることをイメージできるような展示にしたい」(メビック扇町事務局)という。風船は、デザイン関係が白色、写真が緑、イラストが赤、映像・音楽が黄色といった風にジャンル別に分かれており、分野の識別の役割も果たす。

メビック扇町は2003年に大阪市経済局(現:大阪市経済戦略局)が設置し、公益財団法人大阪市都市型産業振興センターが運営するクリエイター支援施設。大阪で活動するクリエイターたちが互いに知り合い、顔の見える関係を築くための新しいコミュニティーづくりや、大阪に集積するクリエイティブ関連企業の活性化に取り組んでいる。

支援するクリエイターやクリエイティブ関連企業は、映像(TV番組、CM、プロモーションビデオ等)、IT(WEB、アプリケーション開発、システム開発等)、デザイン(グラフィック、パッケージ、空間、インテリア、プロダクト、ファッション等)、CG、アニメーション、ゲームコンテンツ、キャラクター、イラストレーション、写真、広告企画、編集・ライティング、出版・印刷、音楽制作、ナレーションなど。

200人を越えるクリエイターが参加

現在のサイト掲載数は805社で、今回のパネル展示には200人を越えるクリエイターが参加し、期間中もクリエイターたちが交替でブースに駐在する。

「LIVING&DESIGN」は、住空間産業にかかわる多様な出展企業で構成する見本市。デザインやイラスト、ウェブ製作などを手がける企業は、その実力と販路の強さが比例しないことも少なくない。多様な職種の来場者が見込める「LIVING&DESIGN」で、メビック扇町がクリエイターをアピールすることで、クリエイティブ関連企業の出会いと活性化が期待できそうだ。