薪ボイラー車がいま、東北の被災地で活躍している。薪は木質バイオマスの代表選手で、地産地消型の自然エネルギーの優等生でもある。

この薪ボイラー車を被災地支援向けに提供するため、寄付のシステム「つながり・ぬくもりプロジェクト」が立ち上がった。主導するのは環境エネルギー政策研究所(ISEP)だ。

このシステムの強みは、大規模なインフラの復旧・整備が必要なく、キットを現地に運んで組み立てるだけで、すぐに使うことができる点だ。

岩手県遠野市をベースに、吉里小学校(大槌町)など自衛隊などの風呂が設置されない小規模の避難所や孤立集落等に仮設水槽(2000~4000リットル)を設置した。数日おきにボイラー車が2台で巡回する。

この巡回お風呂サービスは1台100万円掛かる。現在の寄付額は455件27,736,962円(2011年7月27日現在)。今後は、公的施設や仮設住宅などへのバイオマスボイラーや木質ペレットストーブなどの設置支援などを行う予定だ。(オルタナS特派員 きっこう伊藤)


■参考URL;
環境エネルギー政策研究所(ISEP)つながり・ぬくもりプロジェクト
http://tsunagari-nukumori.jp/