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食パンと目玉焼き、そしてコーヒー。朝食の定番だ。

その、コーヒーの絞りかすはどうしているだろうか。捨てる? 堆肥にする? ほとんどの人が捨てるに違いない絞りかすは、実はバイオマス燃料として使うことができる。

住友金属鹿島火力発電所では、コーヒーの絞りかすを石炭と混ぜて発電する「バイオマス混焼発電」を開始した。原料となるコーヒーかすは、飲料メーカーから購入している。

コーヒーの絞りかすは水分が多いためエネルギーとしては小さいが、蒸発しやすい性質があり燃えやすく、残りの灰も少ない。2011年度は、約12000トンのコーヒーの絞りかすを用いる予定で、これによって年間約700トンのCO2の排出を抑制できる。

住友金属と飲料メーカーのような企業間の取り組みが広がり、食品ゴミを出さないエネルギーネットワークが構築されることを期待したい。(オルタナS特派員 原彩子)