ジュエリーブランドHASUNA(ハスナ)の白木夏子代表の著書『自分のために生きる勇気(ダイヤモンド社)』が出版された。失敗をチャンスととらえる考えた方や、仲間を巻き込むポイント、ブレずに軸を見つける方法などが書かれている。著者の「やりたいことを諦めない」という気持ちが伝わってくる一冊だ。(オルタナS副編集長=池田真隆)

白木代表は、世界経済ファーラムGSCメンバーにも選出されるなど、メディアからも注目されている女性起業家の一人

筆者がお勧めしたい章は、第4章で書かれている「仲間を巻き込む方法」だ。白木代表は2009年に起業したが、その前から、PR、マーケティング、販売に特化した仲間を集めていた。SNSでの告知以外にも、講演の終わりには、「仲間募集」のページをモニターで映していたという。

白木代表が仲間集めで大切にするポイントは5つある。「自分が一番熱くなる」「モチベーションが高いときにすぐに周りに言う」「できている人の近くで錯覚を起こす」「マイチームを勝手につくる」「相手に期待しすぎない」だ。

社会起業家やIT起業家として独立する人は増えているが、客観的に見たときに、世の中の多くの人は保守的だ。その中で、いかにして人を巻き込むのか。

本書には上記にあげた5つのポイントのほかにも、核心的な答えが書かれていた。それは、「説得をしないこと」だ。まずは、「やってみせる」ことが何よりも重要だと実感したと言う。

『自分のために生きる勇気』