寄付をすることで誰でも、運転手付きのハイヤーに乗れるキャンペーンが始まった。レクサスやBMW、クラウンなどの高級車をタクシー代わりに利用できる。大切な人の誕生日や記念日に、一日限定の非日常をプレゼントできる絶好の機会だ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

Uberの利用イメージ

このキャンペーンを行っているのは、スマートフォンを活用したハイヤー配車サービスを提供するUber Japan(ウーバージャパン、東京・渋谷)。同社が開発した無料のアプリにクレジットカードの登録をすれば、ハイヤーを呼び出すことができる。

ハイヤーの位置情報は、GPSで把握しており、アプリを開くことで、リアルタイムで確認できる。現在は、東京山手線沿線の一部(新宿~渋谷~品川~東京)地域で24時間対応している。

料金は、降車したときに、クレジットカード払いで請求される。最低823円で、1キロごとに308円と毎分67円が追加される。

同サービスは、運転手の起業支援を目的に、2010年に米国で生まれたサービスだ。今では131都市に広がっている。日本で本格的に始まったのは、2014年3月から。

今キャンペーンでは、社会的課題の解決を目指す起業家支援とかけあわせてユーザーを増やすことを狙いとする。寄付者は、寄付した額と同額のウーバー利用特典を得る。

寄付金額は、1000円、3000円、5000円の3種類で、オンラインで行う。キャンペーン期間は、7月7日までで、一人一回のみ可能だ。

寄付先団体は選ぶことができる。難民起業サポートファンド(東京・新宿)か若手社会起業家のどちらかだ。

寄付先の一つ、難民起業サポートファンドでは、難民で起業した人の支援を行う。2013年、国内にいる難民の人数は約3000人に及ぶが、難民認定を受けているのは、わずか10人にも満たない。認定を得られないことで、社会保障などが受けられず、苦しい生活を余儀なくされている。

もう一つの寄付対象は若手社会起業家だ。NPO法人ETIC.(エティック)とMOVIDA JAPAN(モビーダジャパン)が共同で取り組む、社会起業家支援プログラム「SUSANOO」のプロジェクトメンバーのなかから一人を選ぶ形だ。

ウーバージャパン広報・北尾恵子氏は、「このキャンペーンがきっかけで、ソーシャルイノベーションを広げていくことができれば」と期待する。

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