老舗子ども服ブランドの「ギンザのサヱグサ」が、アップサイクル商品の販売を7月から開始する。同社の環境・社会活動であるSAYEGUSA GREEN PROJECTの一環で、環境に配慮したサステナブルなあり方を示す。第1弾のショルダーバッグのほか、スタイ(よだれかけ)などの展開も予定している。(オルタナS編集部員=佐藤 理来)
アップサイクルとは、不要資源などを活用してその素材よりも価値の高いものを作ること。リサイクルの次の概念ともいわれる。先駆者にはスイスのバッグメーカーフライターク(FREITAG)などがおり、デザイン性などを理由に、特にファッションや生活用品の分野で広がりを見せる。
今回サヱグサが発表するアップサイクル商品は、がまぐち型のショルダーバッグだ。洋服の製造過程でどうしても出てしまう「あまり布」を使っている。サヱグサのデザイナーと職人が協力して製作した。秋冬ものスカートなどのボトムスやワンピースなどの生地のハギレが活用されている。
第1弾として7月に販売するのはショルダーバッグのみだが、他の商品も順次展開予定。次に計画されているのは、初夏もののブラウスやワンピースを活用したスタイ(よだれかけ)だ。同社は145年の歴史を持つ企業として将来を担う子どもたちのために、よりサステナブルなあり方を追求しているという。
・ギンザのサヱグサ CSRサイトはこちら