野村総合研究所は12月20日、「NRI学生小論文コンテスト2014」の表彰式を行った。第9回目となる今回のテーマは、「創りたい未来社会 ~あなたの夢とこだわり~」。大学生の部で大賞に輝いたのは、城内香葉さん(慶應義塾大学総合政策学部2年)で、コミュニティを巻きこみ、インクルーシブ教育を推進しようと訴えた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

賞の受賞者たち。「大賞」「優秀賞」「特別審査委員賞」「奨励賞」がある

賞の受賞者たち。「大賞」「優秀賞」「特別審査委員賞」「奨励賞」がある

159作品の中から大賞に選ばれた城内さんの論文のタイトルは、「インクルーシブ教育の実現に向けて ~地域から創る、「福祉教育の日本」~」。

大学生の部で大賞を受賞した城内さん

大学生の部で大賞を受賞した城内さん

同論文では、「誰も排除しない世の中を築いていきたい」と主張。海外に比べて後れを取ると指摘し、コミュニティを巻き込みながら、インクルーシブ教育の推進を唱えた。

同コンテストでは、大学生・留学生・高校生の3部門があり、今年は合計で883作品の応募があった。留学生の部(全37作品)の大賞には、日本の伝統産業の継承策として、「弟子入りルートのオープン化」や「ペイシェントキャピタルの活用」といった提案をした、陳慕薇(ちん ぼび)さん(京都大学経済学研究科修士2年)が、高校生の部(687作品)には、戦争や貧困に苦しむ海外の同世代の子どもたちを救いたいとまっすぐに伝えた、韓 大鏞(はん てよん)さん(神戸朝鮮高級学校2年)が選ばれた。

同コンテストは、同社がCSR(企業の社会的責任)活動の重点テーマとして掲げる「次世代の社会を担う人づくり支援」の一環として、2006年から毎年開催している。これからの社会を担う若者に、日本や世界の未来に目を向け、考える機会を提供することを目的にしている。

審査過程では、NRIの社員が100人以上も参加。特別審査員として池上彰さんや最相葉月さんがいる。

[showwhatsnew] kanban2
unnamed
コミュニティーから考える未来の都市・ライフスタイルマンション
banner600_200
オルタナSキャンパス支局募集中!