三井不動産レジデンシャルは解体前のモデルルームをイベントスペースとして活用した。自社イベントのほかにも、メディアと提携したコミュニティアイデアソン、居住者向けのインテリア市などを実施した。近年、「空き家問題」や「土地や施設の再活用」が社会的課題とされているが、都市部のモデルルーム施設で「より良い住まいや暮らし」について考えた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

ファミリーデーの会場の様子。写真は、エントランスからの眺め

ファミリーデーの会場の様子。写真は、エントランスからの眺め

同施設は、大崎にある「レジデンシャルサロン」。今年1月から、2月いっぱいまで、さまざまなイベントを行った。たとえば、ギズモード・ジャパンは同メディアのコンセプトルームを提案し、日経DUALはパパ会を開催、オルタナSでは、学生向けのコミュニティアイデアソンを企画した。

オルタナSでは、学生向けにコミュニティアイデアソンを実施

オルタナSでは、学生向けにコミュニティアイデアソンを実施

メディアとのコラボ企画だけでなく、社内イベントも行った。同社で働く社員の写真パネル展を開催し、社員家族を招待したファミリーデイを実施。3月5日から7日にかけては、一般にも公開する。

ファミリーデーの様子

ファミリーデーの様子

同展示会を企画した背景は、昨年11月、東銀座への本社機能移転を機に女性社員の視点を意識した室内空間やコミュニケーションスペース作りによる新しい働き方の導入がある。社員の家族にもすまい作りの仕事を理解してもらえるようにファミリーデーを開いた。

これまで同施設は、マンションと購入者との契約が完了すると同時に取り壊していた。しかし、今回、既存空間の活用場として解体前にイベントを実施した。同社は、今回の取組みを契機に、今後設置される販売用施設の活用を進めていく予定だ。

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