教育と探求社(東京・千代田)は2月21日、企業の課題を中・高校生が考える「クエストカップ2015」を開いた。全国70校から1465チームが参加し、1年を通して企画を考えた。グランプリに輝いたのは、聖学院中学校(東京)で、世界の食料問題にうどんを活用したプランを提案した。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

グランプリに輝いた聖学院中学校の生徒たち

グランプリに輝いた聖学院中学校の生徒たち

本大会のグランプリを受賞したのは、初出場の聖学院中学校の「UDON」チーム。「現代の食の危機を直視し、20年後の『食のシーン』をデザインする新プロジェクトを提案せよ!」というテーブルマークの課題に取り組んだ。

同校では、貧困問題を抱える地域の子どもたちに届ける食べ物として、うどんを提案。うどんなら、温かくても冷たくても美味しく、宗教が違っても食べられる。うどんを食べた子どもが将来、うどんの製造工場を建設し、雇用を生み出すプランまで描いた。

準グランプリは、育英西高等学校(奈良)の「Oh-Buuuuurns!!!」が受賞した。同校はスカパーJSATの課題である、「世界初!キミたちの原体験を生かした新しい宇宙ビジネスを提案せよ!」に挑んだ。災害を少しでも早く予測するシステムを提案した。仕組みは、宇宙から災害前の動物の異常行動を観測するもの。

予選には、70校1465チームが参加。21日の決勝大会では、79チームが集まった

予選には、70校1465チームが参加。21日の決勝大会では、79チームが集まった

来賓した鈴木寛 文部科学相補佐官は、「変化の激しい世の中において学力以上に大事なのは、『学び続ける意欲』」とし、企業の課題を解決するPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)などのアクティブ・ラーニングが有効と話した。

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