武蔵大学松本ゼミ支局はこのほどゼミの活動の一環で、沖縄県豊見城市にある「FMとよみ」を訪れた。FMとよみは、2008年3月に開局し、8市町延べ92000世帯に届けている。中継車やサテライトスタジオを構えて、少年野球大会や災害時の放送に力を入れている。同局を立ち上げた安慶名雅明(あげな・まさあき)氏に話を聞いた。(武蔵大学松本ゼミ支局=有井 優太・武蔵大学社会学部メディア社会学科3年)

FMとよみは、沖縄県に18局あるコミュニティFM(コミュニティ放送局)のうち、9番目に開局した

FMとよみは、沖縄県に18局あるコミュニティFM(コミュニティ放送局)のうち、9番目に開局した

「FMとよみ」では8市町延べ92000世帯が聴取可能であり、また移動中継車を利用した機動力の高い放送が可能である。この機動力を生かして地域で行われる少年野球大会の実況なども行われている。

「FMとよみ」の特色は数多くあるがその中でもいくつかのサテライトスタジオを所有している、ということが大きいだろう。筆者たちは、その中で「瀬長島 FMとよみウミカジスタジオ」にお邪魔させていただいた。

とても美しい島に構えられたスタジオでは必要に応じて放送が行われている。「FMとよみ」では災害時の放送についても力を入れている。災害時に備えて災害時放送用のマニュアルも用意されており、豊見城市の詳しい被害状況や避難所の状況などを逐一放送できるように備えている。

これらに加えて、安慶名氏自らがCMを作成し、放送しているのも特徴だ。

瀬長島FMとよみウミカジスタジオがある瀬長島風景。この一角にサテライトスタジオがある

瀬長島FMとよみウミカジスタジオがある瀬長島風景。この一角にサテライトスタジオがある

「FMとよみ」は地域に密着した放送を行っている。ただ放送するだけではなく、非常時にも地域の住民に対して有益な情報を届けることができるように平時から備えている。その地域があってこそのコミュニティ放送局であると安慶名氏は述べられていたが、「FMとよみ」は常に地域と寄り添って歩んでいるような気がした。

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