オルタナと日本財団、企業社会責任フォーラムは3月8日、「新CSR検定第1回3級試験」を開いた。筆者は東京会場の運営係として試験を監督したのち、関係者受験という形で試験を受けた。CSR(企業の社会的責任)は、その定義の広さから、大学では抽象的な概念でしか教わってないことがある。試験を受けたことで、CSRが、歴史事象や社会的課題、公的な規約などの様々な要因を土台として成り立っていることに気付かされた。(横浜支局=斉藤 巧・横浜国立大学経済学部3年)
新CSR検定は、CSR(Corporate social responsibility: 企業の社会的責任)に関する知識や理解度をはかる検定試験だ。今回は第1回3級試験として、札幌会場、仙台会場、さいたま会場、東京第一会場、東京第二会場、横浜会場、長野会場、名古屋会場、三重会場、大阪会場、福岡会場、熊本会場の12カ所で試験が行われた。試験を受けたのは、全国で約500人にのぼる。
筆者が運営を担当した日本財団ビルの東京第一会場では、老若男女さまざまな受験者が一堂に会した。CSRの部署や担当者を置く企業、授業でCSRについて学ぶ学生が増えており、立場を問わずこんにちのCSRに対する関心の高さが伺える。
筆者は、試験運営の後に実際に解いてみたが、「CSR」という言葉をなぞるだけでは知り得なかった情報が多かった。CSRが、歴史事象や社会的課題、公的な規約などの様々な要因を土台として成り立っていることに気付かされた。想定問題が株式会社オルタナのウェブサイト上に記載されている。興味があればぜひ見てみてほしい(http://www.alterna.co.jp/14110)。
試験である以上、事前学習で知識をつけることは大切だ。一方で、CSRの場合は、その定義の広さから、抽象的な概念としてしか教わってないこともある。そのため、躊躇せずにまず受けてみることも、CSRに対する理解を深める大きな一歩になる。
新CSR検定は3級が初級として位置づけられ、この合格は、今後開催が予定される2級および1級の受験要件となる。次回のCSR検定3級試験は2015年10月4日予定。
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