京都のカジュアルファッションブランドJAMMIN(ジャミン)は、毎週異なるNPOやNGOと組み、チャリティーTシャツを販売している。期間中は1着の販売につき、700円が寄付される。NPOが持つコミュニティへの「拡散力」を生かし、SNSでバズらせ、チャリティーのあり方を楽しく、おしゃれに変えている。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
4月20日から26日までの寄付先団体は、子どもの貧困問題にアプローチするNPO法人3keys(スリーキーズ)。同団体は、児童養護施設での学習支援や望まれない妊娠、借金・麻薬などのトラブルの相談事業などを行う。これまで200人以上のボランティアと寄付者とともに活動してきた。
同団体の森山誉恵代表は、チャリティーTシャツの販売が始まった20日夜に、自身のフェイスブックでこの取り組みを投稿すると、36件のシェアを記録した。1日で目標とした寄付額35000円を突破し、22日現時点で寄付総額は51100円となっている。
ジャミンは2013年11月に創業し、1アイテムの購入で700円を寄付にあてるファッションブランドだ。主にECサイトで販売を行う。寄付先団体は毎週異なり、これまでに49のNPO・NGOと連携し、寄付総額は180万円に及ぶ。
同社・共同経営者の高橋佳吾さんは、「社会貢献やチャリティーに対するイメージを変えるブランディングを意識した。米国のNGO団体CHARITY WATERを参考に、この仕組みを考えた」と話す。
高橋さんの周りに、クラウドファンディングを実行する人や応援する人が多く、「単純なチャリティーは難しくても、カッコいいと思えば応援してくれるのではないか」と、着想につながった経緯を説明。
社名の由来は、JAZZ用語のジャム・セッションから来ている。「みんなが好きな方法でチャリティーに参加して社会が良くなってほしい」という願いを込めた。
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