社内外の物流を手掛けるカインズ(東京・葛飾)は4月22日、 武蔵大学との産学連携プロジェクトとして、2014年度のCSR報告書を発行した。同大学の経済学部、人文学部、社会学部の学生が合同でチームを組み、CSR報告書の作成に取り組んだ。大学生は、半年間の企業研究とSNSなどでの情報交換を経て、学生ならではの視点を取り入れた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

カインズグループの社員へ製作した「CSR報告書」を発表する学生たち

カインズグループの社員へ製作した「CSR報告書」を発表する学生たち

このCSR報告書の製作は、同社が武蔵大学の「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」に課題提供企業として参加したことから実現した。カインズグループでは、インターンシップ生の受け入れや、地元中学校の職場体験など「ものづくり」を通じた地域貢献・産学連携活動を行ってきたが、新たな産学連携の取り組みを模索していた。

同プロジェクトでは、学生が接点を持つ機会が少ない企業間取引(BtoB)の製造業を中心に課題提供を募集しており、この機会に申し込んだ形だ。

学生が来社して職場見学

学生が来社し、職場見学

学生にとっては、企業活動を研究し社員らへヒアリングを行う過程は、企業の内側からCSR活動を見つめる機会となった。参加した学生からは「中小企業の良さ、下町の良さを知ることができた」とコメントが聞かれた。完成したCSR報告書は、会社案内や営業ツールとして活用していく。

◆学生が作成したCSR報告書はこちら  

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