名古屋市は2015年秋ごろに、国内で2番目のフェアトレード認定都市になりそうだ。3月に、同市議会で議決が採択され、認定都市になるための6つの基準のうち5つを満たしている。5月第2土曜日(9日)の世界フェアトレード・デーには、同市で大型啓発イベントが開かれ、河村たかし名古屋市長も参加する。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

名古屋市は、「フェアトレード認定都市」目前と迫っている

名古屋市は、「フェアトレード認定都市」目前と迫っている

5月9日に開かれるイベントの名称は、「世界フェアトレード・デー・なごや2015」。主催は、フェアトレードタウンなごや推進委員会で、大村秀章・愛知県知事、河村たかし・名古屋市長らが登壇するトークショーやフェアトレード・ファッションショー、FTSN(フェアトレード・スチューデント・ネットワーク)など大学生らによるステージが行われる。昨年の同イベントでは、約1万人が参加した。

昨年のイベントで行われたファッションショー

昨年のイベントで行われたファッションショー

フェアトレード認定都市とは、公正な取引である「フェアトレード」を街全体で推奨する地域のこと。現在、世界には、1600以上の認定都市があり、名古屋市が認められれば、アジア・日本では熊本市についで2都市目となる。

名古屋は1999年に、藤前干潟の自然環境を市民のゴミ分別活動で守り、2005年には万博「愛・地球博」で環境問題を世界に発信してきた。その万博から10周年となる節目の年に、フェアトレード認定都市になることが期待されている。

フェアトレードとは?

フェアトレードとは?

同市でのフェアトレード認知率は40%と高く、フェアトレードの取り扱い店舗数も253と、草の根の活動が広がっている。

今回のイベントを企画した、フェアトレード名古屋ネットワーク代表の原田さとみさんは、「名古屋は、藤前干潟を守ったり、万博やCOP10を開いたりして、環境と深いつながりを持っている。フェアトレード認定都市になれば、海外だけでなく、地域に対してもフェアな気持ちを持つきっかけになる」と話す。

◆フェアトレードタウン名古屋推進委員会の公式サイトはこちら

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