英国発エシカルコスメのラッシュは4月25日から、「LUSH PRIZE 2015」のノミネートを開始した。LUSH PRIZEは、動物実験の代替法開発や普及に寄与した個人や組織を表彰するもので、グローバルで応募を受け付ける。5部門の設定があり、賞金総額は25万ポンド(約4600万円)だ。(オルタナS編集部=佐藤 理来)

同社は1995年の創立時から化粧品の動物実験に反対しており、キャンペーンや署名活動を行ってきた。化粧品の動物実験廃止のため活動する組織や個人を支援するため、消費者団体エシカルコンシューマーと共同して、2012年からLUSH PRIZEを始めた。

化粧品の動物実験廃止のため、課題点の認知度向上や、法整備への働きかけ、代替法開発などに寄与した活動を表彰する。応募は他薦でも構わない。

ロビー活動部門、世論喚起部門、代替法開発を対象にしたサイエンス部門、代替法普及に関するトレーニング部門、そして35歳以下の代替法研究者を支援する若手研究者部門の5部門で募集する。組織や個人を問わず応募を受け付けており、賞金総額は25万ポンド(約4600万円)だ。

2012年には、NPO法人NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)が、資生堂に対する動物実験反対キャンペーンを行ったことで、ロビー活動部門を受賞している。受賞は逃したものの昨年度は、日本からも3人のノミネートがあった。

化粧品の動物実験廃止を求める動きは世界的に高まっている。EUは2013年に、輸入も含めて全面禁止しており、今年3月にはニュージーランドでも化粧品の動物実験を禁止する法案が可決された。

LUSH PRIZEの募集は7月24日までで、9月に選考し11月に本社のある英国で受賞式を行う。

◆LUSH PRIZEの公式サイトはこちら

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