紙再生サービスメーカーの山陽製紙(大阪府泉南市)は、工業用紙の端材を有効活用した新商品を9月2日から4日まで東京ビッグサイトの「第80回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2015」に出展する。新商品は、製造過程で出る用紙の端材を再利用したもので、御座シートや、封筒、ブックカバーなどのステーショナリーに生まれ変わらせている。レジャーシートとして使える御座シートは、工業用紙独特の風合いがあり、ブルーシートに比べてデザイン性が高い。封筒は、電線を巻くときに使う専用用紙をリユース。ストライプ模様をそのまま生かした。(オルタナS関西支局特派員=堀内 優子)
同社は、これらの商品群を「サンヨーファクタス」としてブランド化。牛乳パックや使用済みコピー紙ではなく、生産現場で発生する工業用紙を身近な製品に生まれ変わらせる例は珍しいという。
開発には、同社の社員が参画。社内でアイデアを募り、51点の応募の中から社内プレゼン、モニター会を行い、5点の製品化が決定した。
同社の担当者は、「私たちにとっては見慣れた工業用紙でも、業界外の人から見ると『かわいい』『味がある』と映るようだ。工業用紙には、普通の紙よりも伸縮性があり、丈夫なので、経年変化による味わいの移り変わりも楽しんでもらえる。こうした商品を通じて、循環型社会への貢献を目指したい」としている。
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